眼精疲労は、長時間パソコンを使用している方や、スマートフォン、テレビ、読書などで目を日常的に酷使している方に多くみられます。
単純な目の疲れであれば睡眠をとることで解消できることが期待できますが、十分な睡眠をとっているにもかかわらず目の疲れや痛みが残る場合は眼精疲労の可能性があります。
眼精疲労と深く関係しているのがライフスタイルです。パソコンやスマートフォンの画面を見ている時間が長ければ長いほど、目は疲れを感じやすくなります。
パソコンやスマートフォン・携帯電話が普及している現在、眼精疲労は現代病の一つとなっています。
人がものを見るとき、目の水晶体という部分の厚みが変化することでピントが調節されます。
この水晶体の厚みを調節するのが水晶体の周囲にある「毛様体筋」で、遠くを見るときは毛様体筋の緊張が緩み、近くのものを見るときは逆に緊張します。
現代人のライフスタイルでは毛様体筋が緩むことは少なく、緊張状態が持続していることが多くなっています。
このため毛様体筋に大きな負担がかかり、疲れ目の症状が現れるケースが多いのです。
現代人は自律神経のバランスが崩れやすくなっています。
たとえば仕事するときは交感神経が優位になりますが、パソコンを使用するデスクワークでは近くものを見るため副交感神経が優位になります。
このようにして自律神経のバランスが崩れた状態が長く続くと眼精疲労になってしまいます。
緊張している筋肉へのセルフケアはできても、自律神経を整えることは患者様ご自身では難しいでしょう。