PMSの原因ははっきりとは分かっていません。
排卵後から月経までに多く分泌される女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の変動が関わっているのではないか、と考えられています。
この変動により妊娠初期と似たような症状(体温上昇、水分の溜め込み、腸の抑制)が起こります。
個人差はありますがPMSは月経の3〜10日前に起こり、月経の始まりとともに自然とよくなります。
20代〜40代に起こりやすい症状で、とくに症状が重いのは30代といわれています。
仕事や育児や家事など、忙しさが重なることが理由の一つと考えられます。
PMSの症状がよくならない一番の要因はストレスだといわれています。
月経前は心の安定感をもたらす「セロトニン」の分泌が減少します。
これに緊張状態が続く仕事、急な環境の変化、うまくいかない人間関係などでストレスがたまると症状が出やすくなります。
また、食生活も影響します。
カフェインが入っているコーヒー・紅茶、アルコール、塩分を多く含む食品などの取りすぎに注意しましょう。
まずは自分の症状を理解することが大事です。自分自身がリラックスできる環境をつくり、居心地よく過ごせる工夫をしましょう。
バランスのとれた食生活も大切です。
とくに摂りたいのはビタミンやミネラルが豊富な青魚・マグロ、大豆、ひじき、レバー、ナッツ類です。
また、ウォーキングなどの有酸素運動も症状を和らげるといわれています。