腸脛靭帯炎とは、腸脛靭帯に炎症が起きている状態をいい、腸脛靭帯摩擦症候群、ランナー膝、ランナーズニーとも呼ばれています。
ランナーズニーはランニングによる膝の関節周辺の障害全般の総称として使われることもあります。
原因①
腸脛靭帯炎の最も大きな原因がオーバーユース(使いすぎ)です。
トレーニングの負荷が大きすぎたり、急に長い郷里を走ったり、普段やり慣れない登山をしたり、膝に対する負荷がかかってくると症状が出てきます。
初めは運動後に痛みが出る程度ですが、次第に運動中にも痛みが出てくるようになります。
そして、悪化すると痛みで運動が出来なくなり、最悪の場合靭帯や腱を断裂する可能性もあります。
原因②
超脛靭帯炎の原因の一つに走行フォームのクセも考えられます。
体重が身体の外側にかかるような走り方をしていると、膝の外側に痛みが出ることがあります。
原因③
O脚(ガニ股)も体重が身体の外側にかかりやすくなり腸脛靭帯炎の原因になります。
原因④
走行環境やシューズの不良も考えられます。
ランニングする場所がアスファルトなどの固い路面、下り坂が多い、でこぼこのある路面、カーブが連続するコースなどを走行する場合にも注意が必要です。
また、一般的なランニングシューズは踵で着地することを想定して作られています。つまり、踵部分にクッション材を厚めに装備しています。
しかし、長く使用していると踵部分がすり減り衝撃の吸収具合が変わってきます。
シューズは踵が磨り減ったらなるべく早めに買い換えることをおすすめします。
ランナーズニー(腸脛靭帯炎)の症状としては、次のようなものがあります。
腸脛靭帯炎になると、太ももの外側ばかりストレッチやマッサージを行う傾向がありますが、これは根本の治療にはなりません。
股関節、膝関節、脚関節のアライメントや、走行時の使い方など脚部全体を見ることが大事になります。
筋膜のラインで言えばラテラルライン(LL)や腓骨へのアプローチも大切です。